WindowsでRictyを生成するときに、コマンドラインオプションをつける方法

この記事は最終更新日から8年以上経過しています。
内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

2017-01-05 この記事の内容が古くなったので書き直しました。

WindowsでRictyを生成するときに、コマンドラインオプションをつける方法（2017年1月）

過去に何度か記事にした、Windowsでプログラミング用フォント Rictyを生成する方法2017年1月版です。WindowsでRictyとRictyDiscord、さらにそれらの斜体（oblique）を一度に生成する手順を説明する。必要な...

プログラマに大人気のフォントRicty。

yascentur/Ricty · GitHub

WindowsでRictyを生成する方法を解説してくれているサイトはいっぱいあるんだけど、スペースを □ じゃなくて空白のままにしておきたいとか、行間を広くしたいってときに使える、コマンドラインオプションを設定する方法を説明してるサイトがどこにもない。
……そんなん常識だろってことで説明されてないのかもしれないけど。

その辺の知識がさっぱりないので、いろいろ試して失敗しまくったけど、以下の方法でなんとか成功した。
「なんつーバカなやり方だ！」「大間違いだ！」というご指摘、ツッコミ大歓迎です。ぜひこれより上手いやり方を教えてください……。

Rictyのオプション

まずは以下のサイトの内容に従って手順を進める。

Windows で Ricty を使用する手順 - けいれん現象の幽玄美よ
（リンク切れになったのでアーカイブページへリンク）

「ricty.batファイル作成と修正」という手順の②になったら、ricty.bat の内容を、以下のように変更。

･･･(上部省略)･･･
xwin-close.exe -wait
fontforge.exe -nosplash %file0% %1 %2 %3 %4 %5 %6 %7
xwin-close.exe -close

･･･(上部省略)･･･
xwin-close.exe -wait
sh ricty_generator.sh [オプション] Inconsolata.otf migu-1m-regular.ttf migu-1m-bold.ttf
sh misc/os2version_reviser.sh Ricty-*.ttf RictyDiscord-*.ttf
xwin-close.exe -close

4行目の部分がポイント。
[オプション] の部分に、有効にしたいオプションを並べる。
使えるオプションは (おまけ) ricty_generator.sh のコマンドラインオプション yascentur/Ricty · GitHub の項目を参照。

例えば「行間を広くする（-w）」と「全角スペースを可視化しない（-z）」を有効にしたい場合には、

sh ricty_generator.sh -w -z Inconsolata.otf migu-1m-regular.ttf migu-1m-bold.ttf

となる。

RictyDiscordのオプション

Rictyは派生フォントの「RictyDiscord」も同時に生成してくれるけど、これのオプションを変更したい場合。

生成のためのスクリプトファイル ricty_generator.sh をテキストエディタで開く。
ファイルの末尾の以下の部分。

$fontforge_command -script $path2discord_patch \
	${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Regular.ttf \
	${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Bold.ttf \
	2&amp;amp;amp;gt; $redirection_stderr || exit 4

ここを以下のように書き換える。

$fontforge_command -script $path2discord_patch \
	-plus \
	-0 \
	-Z \
	${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Regular.ttf \
	${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Bold.ttf \
	2&amp;amp;amp;gt; $redirection_stderr || exit 4

2行目以降に、ricty_discord_patch.pe のコマンドラインオプションの、有効にしたいオプションを並べる。

上の例の場合は

+ を少し下方に移動しない。（-plus）
0 をドットゼロにせず、スラッシュゼロのままにする。（-0）
Z にクロスバーを付けない。（-Z）

のオプションがオンになっていることになる。

書き換えが終わったら、ricty.bat を実行すればOK。