このページの内容が古くなったので書き直しました。
改訂版のページはこちら↓です。
2016-07-26 Githubに置いてあったRictyのソースが削除されて、作者のページに移動してしまったので記事を改訂。 うー、正直Githubにあった時のほうが分かりやすかった……。
2016-01-19 Inconsolateフォントのアップデートに伴い、Ricty生成スクリプトも更新されたので、それに合わせて記事を改訂。
必要なファイルのダウンロード
Ricty生成に必要なファイルをダウンロード。
Ricty 生成用スクリプト
必要なファイルは以下の4つ。 ページのあちこちに散らばっているので、漏れのないようにDLを。
- ricty_generator.sh
- ricty_discord_converter.pe
- os2version_reviser.sh
- regular2oblique_converter.pe
Migu 1M フォント
ページ内には「Migu」という名前のフォントが複数あるので間違えないように。
Migu 1M をダウンロード。
Inconsolata フォント
Google Fonts の Inconsolata ページの下に「1 Family Selected」という黒いタブがあるのでクリック。 右上の「↓」ボタンを押して、zip ファイルをダウンロード。
FontForge
2016年7月時点での最新版「fontforge-cygwin_2016_05_26.zip」では、上手く動かないスクリプトがある。ひとつ前のバージョン、「fontforge-cygwin_2015_01_21.zip」を使用。
fontforgeのインストール
配布サイトにある「インストール」の手順にしたがって、インストールする。インストールが終わるとfontforgeが起動するが、いったんこれを終了させる。
以降、fontforgeのインストールフォルダは、配布サイトの例で示されている D:\fontforge
として説明する。
必要なファイルのコピー
fontforgeをインストールしたフォルダ D:\fontforge
に、Ricty生成のためのファイルをコピーする。
ダウンロードしたファイル | D:\fontforge に入れるファイル |
---|---|
Ricty生成用スクリプト |
ricty_generator.sh ricty_discord_converter.pe os2version_reviser.sh regular2oblique_converter.pe |
Inconsolata フォント | Inconsolata-Regular.ttf Inconsolata-Bold.ttf |
Migu 1M フォント | migu-1m-regular.ttf migu-1m-bold.ttf |
D:\fontforge
フォルダの構成はこんなかんじになる。
Rictyの生成
fontforge.bat
ファイルを複製して、名前を ricty.bat
とする。
ricty.bat
の中身を以下のように書き換えてから、 ricty.bat
をダブルクリックで実行すればOK。
・・・(上部省略)・・・ xwin-close.exe -wait fontforge.exe -nosplash %file0% %1 %2 %3 %4 %5 %6 %7 xwin-close.exe -close
・・・(上部省略)・・・ xwin-close.exe -wait sh ricty_generator.sh auto sh os2version_reviser.sh Ricty-*.ttf RictyDiscord-*.ttf xwin-close.exe -close
オプションを変更したい場合
この記事の本題、自分でオプションを変更・追加したい場合。
さきほど書き換えた ricty.bat
を以下のように変更する。
・・・(上部省略)・・・ xwin-close.exe -wait sh ricty_generator.sh auto sh os2version_reviser.sh Ricty-*.ttf RictyDiscord-*.ttf xwin-close.exe -close
・・・(上部省略)・・・ xwin-close.exe -wait sh ricty_generator.sh [オプション] Inconsolata-{Regular,Bold}.ttf migu-1m-{regular,bold}.ttf sh os2version_reviser.sh Ricty-*.ttf RictyDiscord-*.ttf xwin-close.exe -close
3行目の部分がポイント。
[オプション] の部分に、有効にしたいオプションを並べる。
使えるオプションは Rictyホームページの「ricty_generator.sh のコマンドラインオプション」の項目を参照。
例えば「行間を広くする(-w)」と「全角スペースを可視化しない(-z)」を有効にしたい場合には、以下のようになる。
・・・(上部省略)・・・ xwin-close.exe -wait sh ricty_generator.sh -w -z Inconsolata-{Regular,Bold}.ttf migu-1m-{regular,bold}.ttf sh os2version_reviser.sh Ricty-*.ttf RictyDiscord-*.ttf xwin-close.exe -close
RictyDiscordのオプション
Rictyは派生フォントの「RictyDiscord」も同時に生成してくれるけど、これのオプションを変更したい場合。
生成のためのスクリプトファイル ricty_generator.sh
をテキストエディタで開く。
ファイルの末尾の以下の部分。
$fontforge_command -script $path2discord_patch \ ${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Regular.ttf \ ${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Bold.ttf \ 2> $redirection_stderr || exit 4
ここを以下のように書き換える。
$fontforge_command -script $path2discord_converter \ -plus \ -0 \ -Z \ ${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Regular.ttf \ ${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Bold.ttf \ 2> $redirection_stderr || exit 4
2行目以降に、Rictyホームページの「ricty_discord_converter.pe のコマンドラインオプション」にある有効にしたいオプションを並べる。
上の例の場合は
- + を少し下方に移動しない。(-plus)
- 0 をドットゼロにせず、スラッシュゼロのままにする。(-0)
- Z にクロスバーを付けない。(-Z)
のオプションがオンになっていることになる。
斜体(oblique)の生成
Rictyの斜体を生成したい場合は、ricty_generator.sh
の最後、# Exit
の手前に一行追加する。
${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Regular.ttf \ ${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Bold.ttf \ 2> $redirection_stderr || exit 4 fi # Exit echo "Succeeded in generating Ricty!" exit 0
${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Regular.ttf \ ${ricty_familyname}${ricty_familyname_suffix}-Bold.ttf \ 2> $redirection_stderr || exit 4 fi $fontforge_command -script regular2oblique_converter.pe Ricty*.ttf # Exit echo "Succeeded in generating Ricty!" exit 0
書き換えが終わったら、 ricty.bat
を実行すればフォントが生成される。
ちなみに生成には数分程度時間がかかる。生成が終わるとコマンドプロンプト画面は勝手に閉じるので、それまでは画面が止まってるように見えても放置。
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